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褒められずに育つと
(2005年5月6日・13日)

自立学習館通信12


Aさんは、お子さんは2人とも社会人になり、子育ては卒業されています。瞑想法や記憶術などを習われている向上心あふれる方です。記憶術の先生から、「学んだ記憶術を使って、漢検にチャレンジされては?」と勧められたところ・・・。

★意外な反応が

「イヤですっ!」
温厚なAさんが、悲鳴に近い口調で否定してしまいました。Aさん自身もなぜあんなに強い調子で断ったのだろうと不思議でした。そこで、学んでいる瞑想法で自分の心を探ってみることにしました。

★心を探ると

はじめに「いまさらテストなんて・・・。その時間を読書に使うほうが楽しいわ。」との思いが。「でも、記憶術を使って漢字を覚えるのは楽しそう。じゃあどうして嫌だと思ったのかしら。」

★小さい頃の辛い思い出が

続いて、子供の頃お母さん一緒に漢字の勉強をしているシーンが心に浮かびました。
お母さんが小言をいってAさんを叱っているシーンです。子供のAさんは悔しさと怖さで小さくなっていました。また、テストでいい点をとっても「ハイ」と言うだけで褒められたことがなかったのです。

Aさんのような向上心あふれる人でも、子供時代の「努力したけど、認められなかった。」体験はトラウマとなって尾をひきテストは「嫌なもの」として心に残ってしまったのです。

★褒めてみると

今、Aさんは自分を褒めることを心がけています。少し進歩したなと感じれば、心の中で「エライ・エライ」「よし・よし」と声掛けをしています。すると、なんともいえない気持ち良さを感じるそうです。「褒められるところがまた見つかればいいな」と前向きに物事を捉えられ、小さなことにクヨクヨしなくなってきたとのことでした。

★褒めて変ろう

大人でも「褒める」ことによって、どんどん前向きに変わっていきます。
僕も毎日、自分も忘れずに褒めています。褒めるメリットは不安な気持ちが減り、やる気がでることです。人から褒められると「自分が認められている。」ことが実感できます。そして、自分が好きになり、自信がつき、前向きになれます。こんなお得なワザを使わないのは勿体ないですよ。お子さんに是非使って下さい。

★使用上の注意

でも、なんでもかんでも褒めればいいわけではありません。「おべっか」を使って表面的に褒めても、お子さんの心には届きません。
相手をよく観察して、少しの変化を見逃さず、的確に褒めることが大切です。
最初は、結構難しいようです。

次回は参考になる本の紹介と褒めるコツについてお伝えします。


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